【赤の少女と白い虎】 16.決意 (作・あだちあきこ)


「なぜ泣いているのだ」 

「わかりません。でも止まりません」 

わたしはそのまま、声をあげて泣きに泣いた。

師は、わたしにふれるわけでもなく、声をかけるわけでもなく、ただそばにいてくれたのさ。

その日の夜はそこで終わった。


わたしは泣きはらした目と、ぼんやりとした頭を自分の部屋に持ち帰った。  

そしてベッドに腰掛け、しばらくの間、呼吸を感じた。  

そうすると、閉じ込めていた感覚がゆっくりと立ち上がり、みるみる世界がくっきりと形づくられていくのがわかった。  

この時にわたしは何を考えていたと思う? 

お前ならどう思う? 


わたしはね、

よし、乗り切った。これで全てうまくいく。

そう思ったのさ。


〜つづく

からだ部

からだ部とは、「からだを感じる」をコンセプトに、部員たちがモノをつくり発信する部活道である。 主な活動は、 1)メディア 2)ワークショップ 3)企画 の三つになります。

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