映画のある暮らしvol.12「バードマン あるいは (無知がもたらす予期せぬ奇跡)」

こんにちは。

月に1度おすすめの映画を紹介するフリーペーパー、

映画のある暮らしです。

今回は、2月24日に行われるアカデミー賞にちなんで、

2015年度主要4部門(作品賞、監督賞、脚本賞、撮影賞)受賞作のこちら、

『バードマン あるいは (無知がもたらす予期せぬ奇跡)(2014、アメリカ、PG12)』

です。

NYを舞台としたこの映画。

日本での公開後、NYへ旅行してロケ地をみてきたので

個人的には思い入れのある映画です(機内でみた)。


この映画は一言でいうと

映画好きのための映画的スペクタクル映画 という感じ。

何のこっちゃ!笑


たぶん、年に数えるほどしか映画をみないという人にとっては

「よくわからん…」となるかも知れません、この映画。

逆に言えば、映画が好きな人は、アカデミー賞もなるほど、と思うかも。

ブラックユーモアと、その見せ方が斬新なんですね。


お話はこう。

かつてバードマンというヒーローを演じ一世を風靡した俳優リーガンという男が、

現在はシリーズ終了で落ち目となっており、かつての光を取り戻そうと

ブロードウェイで舞台に挑戦する…というもの。


このお話は実際のヒーロー事情にもあてはまることで、

30年ほど前だとヒーローといえばスーパーマンやバットマンが主流だったけど、

アベンジャーズやX–MENシリーズが人気になっている今、

俳優側も世代交代するわけで…という。

かなりブラックなジョークを交えて揶揄してます。


そして、この映画には(当然ながら?)『バードマン』という登場人物がいるんですが、

そのバードマンの存在がすごく謎。

本編中盤ほどでバードマンの声(存在感)が大きくなり、

4分の3ほどストーリーが進んだところでやっとバードマンそのものが出てくる。

…って、これみんなに見えてるの?妄想?幻想??


バードマンというのは、

「リーガンの闇の声」なんじゃないかなぁとわたしは思ってます。

「俺はまるで不健康な七面鳥だ」と無様な自分を認めようとするリーガンに対し、

バードマンは「いいや、わたしたちはひとつだ。死ぬまで取り憑かれるぞ」と囁く。。。

リーガン自身も、浮いたり、空を飛んだり、物を浮かせたり。

突然SFアクションが始まったり、

リーガンの不安を代弁するかのような狂言を繰り返す街中のパフォーマーがいたり…

不思議なシーンがたくさんあります。


そういう風に、

誰しも大なり小なりそういうダークサイド的な考えってあると思うんだけど、

それをファンタジーに昇華した感じ。


…というのが映画的な(=いかにも映画らしい/映画ならではの表現)

スペクタクル(=壮観/光景/見せ物)であるっていうことの意味、

なんですけど…伝えるって難しー!!


あと、アカデミー賞って”その業界の人”が選んでいるものなので、

きっとそういうのがウケたんだろうな、と思います。


あとは、個人的に良いなと思ったところ。

ライアン・ゴズリング、マイケル・ファスベンダー等、

実在する俳優の名前が次々出てくるのが斬新。

話は一応フィクションなんだけど、現実世界に一歩踏み入れているリアルさがあります。


全編ワンカットにみえる撮影技術もすごいし斬新、アカデミー賞も納得。

きっとカットが切りかわるときにも音を流しつづけているから

自然にみえるんだろうなあ。

サントラと呼ぶに値するドラム音もかっこいいし存在感があります。


BGMにみられる心情変化の表れとしては、

ドラム音→現実世界、

オーケストラ→妄想

なのかな?と思いました。

あと話に関係ないけどリカーショップのきらきら照明がすてきだった。


…というわけで、葛藤と奮闘を描いた大人むけのハイセンスコメディといった感じの

この映画。


好き嫌いが分かれそうですが、わたしはとってもオススメ!です。


ちなみに、リーガンが舞台をしていた劇場は実在するもので「セントジェームス劇場」というところ。

ニューヨークのタイムズスクエアから徒歩5分くらいのところにあります。

ブロードウェイの舞台こそ見に行くことはできなかったけど

(オフ・ブロードウェイは見た!)、

劇場を見るだけでもロケ地巡りできてよかったなぁ。


他にはゴーストバスターズとかスパイダーマンとか

プラダを着た悪魔のロケ地も見てきましたー。


一回行っとくとすっごい親近感湧くので映画好きはぜひ!NY!

また行きたいなー。

今日はこの辺で失礼します!


#映画のある暮らし ヨロシクです。わかでした。


【一人映画部】 若林理恵(Waka)

からだ部

からだ部とは、「からだを感じる」をコンセプトに、部員たちがモノをつくり発信する部活道である。 主な活動は、 1)メディア 2)ワークショップ 3)企画 の三つになります。

0コメント

  • 1000 / 1000