その日書いた物語を朗読する。 【デパーゼ vol.33】


「どう?」
 


夕食後、いつものように、その日書いた物語を朗読した。 


「うさぎ美術館の、うさぎって、いる?」
 


やっぱりいらないかと思って、 

「まぁ、いらないね。」
 

と、答えた。 


「とったら?」 

「そうだね。じゃ、トイレ美術館にしようか。」
 


文絵は、その日五杯目の梅酒を飲み干すと、しばらく沈黙した。
 


その後、 

「ねぇ。」
 

と、言った。 


「うぅん?」 

「今日、とってもあなたが、大っ嫌い。」
 


文絵はそれを告げると寝室に行った。
 

僕はしばし唖然とした。
 

その後、なるべく音をたてないように、食器を洗うことにした。  



作 青剣

絵 ヤマネコトリコ


からだ部

からだ部とは、「からだを感じる」をコンセプトに、部員たちがモノをつくり発信する部活道である。 主な活動は、 1)メディア 2)ワークショップ 3)企画 の三つになります。

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